40代フリーターにはもはや、高収入を得るのは現実的に難しい。ならば「低収入でも生きていく術」を身につけるしかありません。特にインフレ時代において、月10万円で生活することが可能なのかどうかは多くの人にとって切実なテーマです。
この記事では、40代ウーバー配達員の立場から月10万円生活の現実を検証していきます。
なぜ10万円か?
月収を10万円、つまり年間120万円に抑えることには大きな理由があります。
ウーバー配達員の収入は事業所得として扱われるため、経費や各種控除を差し引けば課税所得がゼロにできる可能性があります。
- 住民税や所得税が非課税になる
- 国民健康保険料が大幅に軽減される
- 年金や税金の固定負担がほぼなくなる
ウーバー配達はコアタイム(昼12〜14時、夜18〜20時)を外すと報酬単価が下がり、時給が大きく落ち込みます。
また、地方で月20万円を安定して稼ぐのは現実的に難しく、効率を考えれば「月10万円前後で生活を最適化する」という選択肢が浮かび上がってきます。
収入シミュレーション(昼夜稼働だけでどのくらい稼げるか)
ウーバー配達員は昼と夜のコアタイム(12時〜14時、18時〜20時)を中心に稼働すれば、1日4時間程度の勤務でも月10万円は十分可能です。実際の稼働データをざっくり丸めると以下の通りです。
| 期間 | 収入 | 稼働時間 |
|---|---|---|
| 6/2〜6/9 | 約23,000円 | 約15時間 |
| 6/9〜6/16 | 約20,000円 | 約13時間 |
| 6/16〜6/23 | 約25,000円 | 約16時間 |
| 6/23〜6/30 | 約30,000円 | 約19時間 |
この4週間の合計はおよそ10万円(約64時間稼働)となり、コアタイムを中心に効率よく働けば「月10万円生活」は十分に現実的です。
時給換算すると約1,500円で、地方在住でも安定した水準を確保できています。
月10万円生活の支出内訳
私は関東の地方在住で、築40年以上の1DK(バス・トイレ別)の物件に住んでいます。実際の月の支出は以下の通りです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 家賃 | 35,000円 |
| 水道・光熱費 | 15,000円 |
| 食費 | 25,000円 |
| 携帯代(楽天モバイル) | 3,300円 |
| 雑費 | 15,000円 |
| 貯金 | 5,000円 |
合計は98,300円となり、ウーバー配達員の収入(月10万円前後)でギリギリ成り立つ水準です。
家賃を抑え、食費を自炊中心にして節約することで、最低限の生活と少しの貯金は確保できています。
メリット・デメリット
メリット
- 自由な働き方:働く時間を自分で決められる
- 労働時間が短い:昼と夜のコアタイムだけで一日4時間程度
- 対人関係のストレスがない:人間関係に悩まされず仕事ができる
デメリット
- 生活の余裕がない:収入が少なく、余剰資金はほとんど残らない
- 我慢生活:外食や娯楽を大きく制限しないと成り立たない
- 将来性がない:年齢を重ねても収入の伸びは期待できず、安定性に欠ける
このように、月10万円生活は自由度は高いものの、長期的な安心感やキャリアの展望を得るのは難しいという現実があります。
まとめ
40代フリーターがウーバー配達員として月10万円で生活することは、実際に可能です。ただし、その暮らしは「自由と引き換えに最低限を維持する生活」となります。
- 家賃や固定費を徹底的に抑えることでギリギリ成り立つ
- 自由時間は多く、資格勉強や副業に充てられるのは大きなメリット
- 一方で、我慢や節制が多く「生活の豊かさ」を感じにくい
言い換えれば、10万円生活は「現状維持のための選択肢」に過ぎません。将来への不安を解消するには、空いた時間を使って資格を取得したり、新しい収入源を作ることが不可欠です。
私自身も消防設備士乙4などの資格勉強を進め、時間を確保して資格勉強へつなげて合格しました。
言い換えれば、10万円生活は「現状維持のための選択肢」に過ぎません。将来への不安を解消するには、空いた時間を使って資格を取得したり、新しい収入源を作ることが不可欠です。
私自身も消防設備士乙4などの資格勉強を進めることで、「10万円生活」から次のステップにつなげています。

