副業を始めたいと考えたときに「スポットバイト(単発バイト)」と「ウーバー配達」のどちらが良いのか迷う人は多いと思います。私自身、ウーバー配達員を本業にしながら資格勉強を続けていますが、過去に1回だけスポットバイトでデリバリー業務をした経験があります。
実際に両方を比べてみて感じた違いや、収入・働きやすさ・税金面での特徴を整理してみました。
2. スポットバイトの特徴
スポットバイト(単発バイト)は、アプリや求人サイトで募集されている短期の仕事です。デリバリーの案件もあり、ウーバーと似ていますが仕組みは全く異なります。
- メリット:時給や日給があらかじめ決まっており、収入は安定している。雇用契約なので給与所得扱いになる。
- デメリット:通勤が必要で、現場に着くまでに時間がかかる。配達がない時間でも雑務をやらされることが多い。現金決済の対応も必須。
実際に働いてみると、ウーバーと違って配達員であることが一目でわかる制服や装備を着用する必要があり、自由度はありませんでした。さらに通勤時間が無駄に感じられ、配達がない時間でも雑務をやらされることが多く、効率はあまり良くないと感じました。
3. ウーバー配達の特徴
一方でウーバー配達は、アプリをオンにすればすぐに稼働できるシンプルな仕組みです。
- メリット:通勤なし。好きな時間に働ける自由度。ピークタイムなら時給換算で1500〜2000円になることもある。
- デメリット:収入が日によって上下する。不安定さは避けられない。猛暑や雨の日は体力的にきつい。報酬は事業所得扱いになるため確定申告が必要。
特にピークタイム(昼・夜)に集中して稼働すれば時給換算はスポットバイト以上になることが多く、「効率重視ならウーバー」と感じました。
4. 実体験で感じた違い
実際にスポットバイトでデリバリーをやってみると、通勤時間が無駄に感じられ、配達以外の雑務も発生。さらに募集されている時間帯はウーバーのピークと重なることが多く、結果的にウーバーの方が稼ぎやすいという結論になりました。
わざわざウーバー配達員がスポットバイトで同じデリバリーをする必要はない、というのが正直な感想です。
5. 税金面の違い(基本知識)
もうひとつ重要なのが税金面の違いです。
- ウーバー配達:事業所得扱い。売上から経費を引いた利益に課税され、確定申告が必要。
- スポットバイト:給与所得扱い。給与所得控除(55万円)が自動的に差し引かれるため、年間55万円までは「所得ゼロ扱い」となる。
つまり、事業所得者であるウーバー配達員が副収入としてスポットバイトを組み合わせると、税金を増やさずに収入を上乗せできる可能性があります。実際の稼ぎやすさではウーバーが上ですが、税金面だけを見るとスポットにも一定の価値があると感じました。
ケース別の違い
- 会社員+ウーバー(副業): 本業の給与所得にウーバーの事業所得が上乗せされるため、確定申告が必要。節税効果は「経費を計上できる点」にある。
- ウーバー(事業所得)+スポットバイト(副業): ウーバー収入とは別枠で給与所得控除が適用されるため、一定額までは課税されない。税金面で有利に働く可能性がある。
同じ「副業」でも、本業が会社員かフリーランス(事業所得者)かで税金のメリットは大きく変わります。副業を選ぶときには、仕事内容だけでなく税金面の仕組みも考慮することが大切です。
6. まとめ
副業として考えるなら、効率や自由度を重視する人はウーバー配達、収入を安定させたい人や税制メリットを活かしたい人はスポットバイトが向いています。
特に40代で「自分の時間を大事にしたい」「資格勉強と両立したい」という人には、時間の自由がきくウーバー配達の方が圧倒的に相性が良いと思います。
実際に私はウーバー配達をしながら午前中を資格勉強に充てて消防設備士乙4に合格しました。副業の選び方ひとつで勉強時間の確保もしやすくなるので、これから副業を探す方はぜひ参考にしてみてください。
消防設備士乙4の勉強法や合格までの流れは、以下の記事に詳しくまとめています。
👉 消防設備士乙4 合格体験記【2025年受験】独学で合格するための勉強方法

